- 2025年4月1日
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【空席あり】5/18(日)遠藤周作『深い河』~贖罪、信仰、救済、そしてガンジス河
「神は色々な顔を持っておられる。ヨーロッパの教会やチャペルだけでなく、ユダヤ教徒にも仏教の信徒のなかにもヒンズー教の信者にも神はおられると思います」 遠藤周作『深い河』講談社、2021年、204頁。 クリスチャンで作家の遠藤周作の「神」をテーマにした […]
「神は色々な顔を持っておられる。ヨーロッパの教会やチャペルだけでなく、ユダヤ教徒にも仏教の信徒のなかにもヒンズー教の信者にも神はおられると思います」 遠藤周作『深い河』講談社、2021年、204頁。 クリスチャンで作家の遠藤周作の「神」をテーマにした […]
「かわいそうな子たち。あんな目論見だの計画だので、結局、わたしたちは何ということをしたのかしら…。」 カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』早川書房、2017年、388頁。 英国を代表する作家カズオ・イシグロの長編小説『わたしを離さないで』をテーマに […]
「あなたなら彼らのために天国を創ることもできるかもしれません。わたしたちはそのためにあなたを必要としているのです。わたしたちは地獄なら自分たちで創れるのですから。」 『侍女の物語』早川書房、2017年、357頁。 今回は、カナダを代表する作家マーガレ […]
「知恵多ければ悲しみも多い。知識は悲しみに比例する。」 映画「アンドレイ・ルブリョフ」(タルコフスキー監督)より 言わずと知れたダニエル・キイスによるSF小説の金字塔です。 ここであえて、あらすじを紹介するまでもない、不朽の名作です。 主人公チャーリ […]
作家・中島敦(1909-1942年)の短編「文字(もじ)禍(か)」をテーマに、哲学カフェを開催します。 【あらすじ】 紀元前7世紀アッシリア。ニネヴェの宮廷の図書室から夜な夜な聞こえる囁き声。 アシュル・バニ・アパル大王は、その正体の解明を、老博士ナ […]
「分からぬ。全く何事も我々には判らぬ。理由も分からずに押しつけられたものを大人しく受け取って、理由も分からずに生きていくのが、我々生きもののさだめ(・・・)だ。」 「山月記」より 作家・中島敦(1909-1942年)の代表作「山月記」と短編「文字(も […]
「おまえたちは、遊びや物語をするさいごの人間になるだろう」 岩波少年文庫版、337頁 ドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデ(1929-1995年)の代表作『モモ』をテーマに哲学カフェ(読書会)を開催します。 あらすじ 町はずれの古代の円形劇場。打ち […]
胎児よ 胎児よ なぜ躍る 母親の心がわかって おそろしいのか 『ドグラ・マグラ』冒頭より(巻頭歌) 「この本を読んだ者は、一度は精神に異常を来す」と言われた、日本推理小説三大奇書のひとつ。 推理小説の体裁は取っていますが、その内容は一筋縄ではいかない […]
直木賞受賞作『蜜蜂と遠雷』が、2019年10月に映画化されますね。 今回は、番外編として、恩田陸作品に関して語り合う場を開催いたします。 一応哲学カフェですので、知的にその魅力を語っていきたい、と(まあ、どの作品も知的なのであんまり心配しませんが・・ […]
我が国初の形而上小説と評される未完の長篇小説、埴谷雄高(1910~1997年)・著『死霊』(しれい)。 今回はその一部を抜粋して、皆さんと論じたいと思います。 扱いますのは『死霊』第7章「最後の審判」の「影の影の影の国」の部分です。 難解なことで知ら […]