- 2026年3月1日
- 2026年3月21日
【残席4】《文学篇》4/25(土)三島由紀夫『金閣寺』~認識と行為/「美への憧憬」か「絶対的破壊」か
世界を変貌させるのは認識だと。いいか、認識だよ。……他のものは何一つ世界を変えないんだ。……認識は、いわば人間の生存の堪えがたさがそのまま武器になったものだといえる。もっとも武器といっても、それによって何かが解決されるわけじゃない。……しかし、その堪 […]

世界を変貌させるのは認識だと。いいか、認識だよ。……他のものは何一つ世界を変えないんだ。……認識は、いわば人間の生存の堪えがたさがそのまま武器になったものだといえる。もっとも武器といっても、それによって何かが解決されるわけじゃない。……しかし、その堪 […]
おれは深夜の乱闘に暴れぬきながら、苦痛と恐怖の悲鳴と怒号、嘲罵の暗く激しい夜の暗黒のなかに、黄金の光輝をともなって現れる燦然たる天皇陛下を見る唯一のセヴンティーンだった。 本編より(『性的人間』新潮社、2014年、216頁) 今回は、ノーベル文学賞作 […]
私には第一に彼が解しがたい男のように見えました。どうしてあんな事を突然私に打ち明けたのか、またどうして打ち明けなければいられないほどに、彼の恋が募って来たのか、そうして平生の彼はどこに吹き飛ばされてしまったのか、すべて私には解しにくい問題でした。 ( […]
大洋に舵を失ひしふな人が、遙かなる山を望む如きは、相沢が余に示したる前途の方針なり。されどこの山はなほ重霧の間に在りて、いつ往きつかんも、否、果して往きつきぬとも、我中心に満足を与へんも定かならず。貧きが中にも楽しきは今の生活、棄て難きはエリスが愛。 […]
「君やわしらが、文字を使って書きものをしとるなどと思ったら大間違い。わしらこそ彼等文字の精霊にこき使われる下僕しもべじゃ。」 (本編より) 作家・中島敦(1909-1942年)の短編「文字(もじ)禍(か)」をテーマに、哲学カフェ(読書会)を開催します […]
「この男は何を目あてに生きているのかと李陵は怪しんだ。いまだに漢に帰れる日を待ち望んでいるのだろうか。蘇武の口うらから察すれば、いまさらそんな期待は少しももっていないようである。それではなんのためにこうした惨憺たる日々をたえ忍んでいるのか?」 (本 […]
胎児よ 胎児よ なぜ躍る 母親の心がわかって おそろしいのか 『ドグラ・マグラ』冒頭より(巻頭歌) 読書の秋、ということで、11月は「本」をテーマにした作品で、哲学カフェを開催します。 あなたは、読むと「狂ってしまう」本をご存じですか? 今回は、作家 […]
「反キリストがすぐそこまで迫って来ている。もはや、いかなる叡智も、これに太刀打ち出来ないであろう。そればかりか、その顔まで、今夜のわたしたちは見てしまったのだからな」 『薔薇の名前』(下)東京創元社、1990年、370頁。 読書の秋、ということで、1 […]
「焚書は序章に過ぎない。本を焼く者は、やがて人を焼く。」 ハインリッヒ・ハイネ 読書の秋、ということで、11月は「本」をテーマにした作品で、哲学カフェを開催します。 今回は、有川浩(有川ひろ)の代表作『図書館戦争』をテーマにしての読書会です。第39回 […]
「党の規律が要求すれば黒は白だと認識する。然しそれは又、黒は白と信じ込む能力であり、更に黒は白だと認識する能力であり、そして其の反対をかつて忘れてしまう能力を意味する」 ジョージ・オーウェル『1984年』早川書房、1988年、273頁。 今回は、ディ […]