- 2025年9月1日
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【空席あり】10/25(土)オルダス・ハクスリー『すばらしい新世界』~ユートピアは人類に幸福と自由を与えるか?(ディストピア特集)
「でも僕は、楽なんかしたくない。神がほしい、詩がほしい、本物の危険がほしい、自由がほしい、善がほしい、罪がほしい」 『すばらしい新世界』早川書房、2017年、332-333頁 今回は、英国の作家オルダス・ハクスリー(1894-1963年)の『すばらし […]
「でも僕は、楽なんかしたくない。神がほしい、詩がほしい、本物の危険がほしい、自由がほしい、善がほしい、罪がほしい」 『すばらしい新世界』早川書房、2017年、332-333頁 今回は、英国の作家オルダス・ハクスリー(1894-1963年)の『すばらし […]
「党の規律が要求すれば黒は白だと認識する。然しそれは又、黒は白と信じ込む能力であり、更に黒は白だと認識する能力であり、そして其の反対をかつて忘れてしまう能力を意味する」 ジョージ・オーウェル『1984年』早川書房、1988年、273頁。 今回は、ディ […]
「分からぬ。全く何事も我々には判らぬ。理由も分からずに押しつけられたものを大人しく受け取って、理由も分からずに生きていくのが、我々生きもののさだめ(・・・)・・・だ。」 本編より 作家 中島敦(1909-1942年)の短編「山月記」をテーマに哲学カフ […]
作家 中島敦(1909-1942年)の中編「光と風と夢」(原題は「ツシタラの死」)をテーマに哲学カフェ(読書会)を開催します。 中島敦作品での開催は、これで当会では5回目となります。 さて、本作は、『宝島』や『ジキル博士とハイド氏』で知られる英国の作 […]
「おまえたちは、遊びや物語をするさいごの人間になるだろう」 『モモ』岩波書店、337頁 今回は、ドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデ(1929-1995年)の代表作である『モモ』をテーマに哲学カフェを開催します。 言わずと知れた、児童文学のロングセ […]
専門用語なしで「哲学」をするという、ソクラテスの原点に還った池田晶子の代表作です。これぞ哲学対話。 本当に専門用語なし。 語り口は柔らかで、平易で、文字通り、中学生、いや、小学生でも、読むことができます。 しかし、そこで、問題にされていることは重大か […]
「ヒューマニティーが資本に劣ると決めたのは、人間自身なのだと思った」 『子どもたちの階級闘争』みすず書房、2019年、51頁。 第16回新潮ドキュメント賞(2017年)を受賞した、在英のブレイディみかこ氏のノンフィクション『子どもたちの階級闘争~ブロ […]
ドイツの作家で弁護士のフェルディナント・フォン・シーラッハ(1964年~)の小説・戯曲『テロ』をテーマに哲学カフェを開催します。 【あらすじ】 ドイツ上空で、乗客164人を乗せた旅客機がハイジャックされた。 テロリストの目的は、7万人の観客で埋め尽く […]
「やがてそれぞれの国には、大規模で限界のない、一度発動されたら制御不可能となるような破壊のためのシステムを生み出すことになる。人類はこれまで一度もこのような状況にあったことはない。美徳が著しく向上したり、より賢明な指導を享受したりすることなく、人類は […]
人間とはなにかをつねに決定する存在だ。人間とは、ガス室を発明した存在だ。しかし同時に、ガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ フランクル『夜と霧』みすず書房、2009年、145頁。 2025年8月は、戦後80年に当たります。 […]