胎児よ
胎児よ
なぜ躍る
母親の心がわかって
おそろしいのか
『ドグラ・マグラ』冒頭より(巻頭歌)
読書の秋、ということで、11月は「本」をテーマにした作品で、哲学カフェを開催します。
あなたは、読むと「狂ってしまう」本をご存じですか?
今回は、作家・夢野久作(1889-1936年)の代表作にして、日本推理小説の「三大奇書」に数えられる『ドグラ・マグラ』をテーマに哲学カフェ(読書会)を開催します。
長く、「この本を読む者は、一度は精神に異常をきたす」とさえ謳われる奇書です。
小栗虫太郎『黒死舘殺人事件』、中井英夫『虚無への供物』と共に日本推理小説における三大奇書の地位を不動のものにしています。
【あらすじ】
九州帝国大学医学部の病室で目を覚ました「私」。
全ての記憶を失った私に、若林と名乗る法医学者が語る驚愕の経緯。
隣室ですすり泣く少女は、自分が殺した従姉妹にして婚約者?
そして、この一連の事象の背後に蠢く正木博士なる奇人。
一体、自分は誰であり、何が起こったのか?
真実はどこにあるのか…。
ミステリーにしてミステリー非ず。
精神医学批判や脳髄論、「胎児の夢」など、正木博士の狂気の理論に彩られ物語は進行します。
ぜひ、皆さんで、この一大奇書について語り合いましょう。
青空文庫でも読むことが出来ます。
開催日時
2025年11月22日(土)15:10~16:45
(15:00開場)
開催場所
中央区立産業会館(東京都中央区東日本橋2丁目22−4)第3集会室(4階)
・JR総武線浅草橋駅、JR総武快速線馬喰町駅、都営浅草線東日本橋駅、都営新宿線馬喰横山駅の各駅から徒歩10分以内。
参加費
1200円
募集人数・参加要件
- 10名程度(最少催行人数4名)
- 17才から60才までの方
課題作品
夢野久作『ドグラ・マグラ』
・どの出版社のものでも大丈夫です。「青空文庫」(無料)にもあります。
※必ず読了の上、ご参加ください。