「君やわしらが、文字を使って書きものをしとるなどと思ったら大間違い。わしらこそ彼等文字の精霊にこき使われる下僕じゃ。」
(本編より)
作家・中島敦(1909-1942年)の短編「文字禍」をテーマに、哲学カフェ(読書会)を開催します。
【あらすじ】
紀元前7世紀アッシリア。
ニネヴェの宮廷の図書室から夜な夜な聞こえる囁き声。
アシュル・バニ・アパル大王は、その正体の解明を、老博士ナブ・アヘ・エリバに命じる。
その正体が「文字の精霊」ではないかと考え探求をはじめた老博士は、しかし「文字」の迷宮を彷徨うことになる・・・。
物語そのものの魅力もさることながら、「文字」や「言葉」に関しての根源的・哲学的な問題提起がなされており、これぞ中島敦作品の真骨頂の感もあります。
幸い、「青空文庫」で、無料で読むことが出来ます。10分程度で読める分量ですので、是非ご一読の上、ご参加をご検討ください。
開催日時
2026年1月25日(日)15:10~16:45
(15:00開場)
開催場所
中央区立産業会館(東京都中央区東日本橋2丁目22−4)第4集会室(4階)
・JR総武線浅草橋駅、JR総武快速線馬喰町駅、都営浅草線東日本橋駅、都営新宿線馬喰横山駅の各駅から徒歩10分以内。
参加費
1200円
募集人数・参加要件
- 10名程度(最少催行人数4名)
- 17才から60才までの方
課題作品
中島敦「文字禍」
「青空文庫」で無料で読むことができます。
※必ず読了の上、ご参加ください。
