「おまえたちは、遊びや物語をするさいごの人間になるだろう」
『モモ』岩波書店、337頁
今回は、ドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデ(1929-1995年)の代表作である『モモ』をテーマに哲学カフェを開催します。
言わずと知れた、児童文学のロングセラーです。
子供のころに読まれた方も多いと思います。
【あらすじ】
町はずれの古代の円形劇場。打ち捨てられたその遺跡に、いつしか、不思議な少女モモが居ついた。
町の人々は、モモに話を聞いてもらうと、あら不思議!
悩みも喧嘩も忘れて、楽しく幸福な時間が訪れる!
いつしか、町の人々の口癖は、「モモのところにいってごらん!」になっていました。
そんな穏やかに日常に、ある日、影が忍びよってきます。
それは恐ろしい力を持った“灰色の男たち”です!
魅力的な登場人物と心躍る冒険譚。
しかし、この物語は子供たちだけのものではありません。
大人が読んだときに、そこに何を見出すでしょうか?
「時間泥棒」は一体何の寓意・暗喩なんでしょうか?
大人になった今、改めて読み返してみると、発見と示唆、警鐘に満ち溢れた作品だと気づかされます。
是非、もう一度、この作品を読んで、自分のこと、周りの人々のこと、社会のこと、世界のことを考えてみましょう。
「もし、人間が死とはなにかを知ったら、こわいとは思わなくなるだろうね。そして、死をおそれないようになれば、生きている時間を人間からぬすむようなことは、だれにもできなくなるはずだ。」
『モモ』237頁
開催日時
2025年9月21日(日)15:10~16:45
(15:00開場)
開催場所
中央区立産業会館(東京都中央区東日本橋2丁目22−4)第4集会室(4階)
・JR総武線浅草橋駅、JR総武快速線馬喰町駅、都営浅草線東日本橋駅、都営新宿線馬喰横山駅の各駅から徒歩10分以内。
参加費
1200円
募集人数・参加要件
10名程度(最少催行人数4名)
17才から60才までの方
課題作品
ミヒャエル・エンデ『モモ』(岩波少年文庫)
※必ず読了の上、ご参加ください。