こんにちは、主催者の藤沢です。
今回は、池田晶子『14歳からの哲学』を読む②の平日の開催になります。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございます。
さて、池田晶子『14歳からの哲学』は、その前の週の土曜日に同じテーマで、別メンバーで行っています(土日休日と平日で同じ内容を扱います)。
なので、主催者の私は同月に、同じ本の同じ個所を、別の参加者の皆様と、哲学カフェを行っている形になります。
以上の事を踏まえて・・・
「ありのまま起こったことを話すぜ」
ジャン・ピエール・ポルナレフ 『ジョジョの奇妙な冒険』より
議論の経過が前回と同じになりました。
何を言っているんだ?と言われそうなんですが・・・
前回の会と、今回の会、メンバーは違うのに、ほぼ同じ議論の展開を見せたんです!
そりゃ、主催者が同じだからでしょ(笑)、て?
いやいや。
こちらのコラムでも書きましたが、私は「先生」ではない、司会、同輩中の首席にすぎません。
交通整理しているだけです。
それならば、全然違う論点・争点になっても、議論の経過を辿ってもいいはずです。
でも、そうならない。
これは、池田晶子の戦略が上手く行っている証左とも言えますね。
池田が提起したい論点を読者が掘り起こしている。
それだけよく練られた本だと思います。
さすが副題が「考えるための教科書」!
・・・とはいえ、違った視点や論点も出ていたので、以下にそちらを。
- イメージとしては、「魂が死体を背負っている」(エピクテトス)が一番しっくりくる。
- 「死」は自然に還る「体」の側面の話に過ぎない。
- 体は、世界に何かを表出する器。
- 歴史学を専攻しているので、演繹的な哲学は難しいと感じる。
- 仏教と西洋哲学の思考が被っていて大変面白い。
- 池田晶子が、他者性が薄いという指摘にハッとした。自分も同じだ。
皆さま、色々と「考える」課題を持ち帰っていただけたようです。
次回はいよいよ今までの総論から各論に移っていきます。