【開催後記】2019年11月27日 これはデジャビュか? 池田晶子『14歳からの哲学』を読む②~「自分」と「心」と「死」を考える~

ikeda akiko’s book 14‐years‐old

こんにちは、主催者の藤沢です。

今回は、池田晶子『14歳からの哲学』を読む②の平日の開催になります。

Philosophy cafe 20191127

ご参加いただいた皆様、ありがとうございます。

さて、池田晶子『14歳からの哲学』は、その前の週の土曜日に同じテーマで、別メンバーで行っています(土日休日と平日で同じ内容を扱います)。

なので、主催者の私は同月に、同じ本の同じ個所を、別の参加者の皆様と、哲学カフェを行っている形になります。

以上の事を踏まえて・・・

「ありのまま起こったことを話すぜ」


ジャン・ピエール・ポルナレフ 『ジョジョの奇妙な冒険』より

議論の経過が前回と同じになりました。

何を言っているんだ?と言われそうなんですが・・・

前回の会と、今回の会、メンバーは違うのに、ほぼ同じ議論の展開を見せたんです!

そりゃ、主催者が同じだからでしょ(笑)、て?

いやいや。

こちらのコラムでも書きましたが、私は「先生」ではない、司会、同輩中の首席にすぎません。

交通整理しているだけです。

それならば、全然違う論点・争点になっても、議論の経過を辿ってもいいはずです。

でも、そうならない。

これは、池田晶子の戦略が上手く行っている証左とも言えますね。

池田が提起したい論点を読者が掘り起こしている。

それだけよく練られた本だと思います。

さすが副題が「考えるための教科書」!

・・・とはいえ、違った視点や論点も出ていたので、以下にそちらを。

  • イメージとしては、「魂が死体を背負っている」(エピクテトス)が一番しっくりくる。
  • 「死」は自然に還る「体」の側面の話に過ぎない。
  • 体は、世界に何かを表出する器。
  • 歴史学を専攻しているので、演繹的な哲学は難しいと感じる。
  • 仏教と西洋哲学の思考が被っていて大変面白い。
  • 池田晶子が、他者性が薄いという指摘にハッとした。自分も同じだ。

皆さま、色々と「考える」課題を持ち帰っていただけたようです。

次回はいよいよ今までの総論から各論に移っていきます。

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