【空席あり】11/22(土)ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』~記号論の巨人が仕掛ける20世紀文学最大の迷宮〈読書の秋の哲学カフェ〉

修道院

「反キリストがすぐそこまで迫って来ている。もはや、いかなる叡智も、これに太刀打ち出来ないであろう。そればかりか、その顔まで、今夜のわたしたちは見てしまったのだからな」

『薔薇の名前』(下)東京創元社、1990年、370頁。

読書の秋、ということで、11月は「本」をテーマにした作品で、哲学カフェを開催します。

秋の夜長に、20世紀文学史を代表するミステリー小説は如何でしょう?

イタリアの哲学者・記号学者、ウンベルト・エーコ(1932-2016年)の歴史ミステリー小説『薔薇の名前』の哲学カフェ(読書会)を開催します。

【あらすじ】

西暦1327年

フランシスコ会の修道士バスカヴィルのウィリアムとその弟子のアドソは、北イタリアの、ある修道院を訪れていた。

その修道院で、清貧論争を巡る、フランシスコ会とアヴィニョン教皇庁の

会談が開かれ、それを調停する為だ。

ところが、会談を待たずに、修道院内で、次々と奇怪な連続殺人が発生する。

不穏な空気が漂う中、ウィリアムは事件の真相を調査し始めるのだが…

一見、単純な殺人事件、ミステリーに見えそうですが、そこは、知の巨人ともいわれるエーコの本領発揮で、ありとあらゆる知識が惜しげもなく散りばめられており、この本が一種の迷宮構造になっています。

普遍論争、終末思想、大シスマ、異端審問、アリストテレス…

1980年に発表されて以来、世界30カ国以上で発売され、様々な言語に翻訳されています。

世界発行部数は5500万部以上のロングセラーです。

監督ジャン=ジャック・アノー、主演ショーン・コネリーで、1986年に映画化もされました。

このエーコの挑戦とも言うべき一冊を、みなさんで解き明かしていきましょう。

開催日時

2025年11月22日(土)13:10~14:50

(13:00開場)

開催場所

中央区立産業会館(東京都中央区東日本橋2丁目22−4)第3集会室(4階)

・JR総武線浅草橋駅、JR総武快速線馬喰町駅、都営浅草線東日本橋駅、都営新宿線馬喰横山駅の各駅から徒歩10分以内。

参加費

1200円

募集人数・参加要件

  • 10名程度(最少催行人数4名)
  • 17才から60才までの方

課題作品

ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』東京創元社(上下全二巻)

※必ず読了の上、ご参加ください。

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