- 2026年1月5日
- 2026年2月9日
【終了】《文学篇》2/8(日)夏目漱石『こころ』~個人主義と倫理観とエゴイズムと【初心者大歓迎】
私には第一に彼が解しがたい男のように見えました。どうしてあんな事を突然私に打ち明けたのか、またどうして打ち明けなければいられないほどに、彼の恋が募って来たのか、そうして平生の彼はどこに吹き飛ばされてしまったのか、すべて私には解しにくい問題でした。 ( […]
私には第一に彼が解しがたい男のように見えました。どうしてあんな事を突然私に打ち明けたのか、またどうして打ち明けなければいられないほどに、彼の恋が募って来たのか、そうして平生の彼はどこに吹き飛ばされてしまったのか、すべて私には解しにくい問題でした。 ( […]
大洋に舵を失ひしふな人が、遙かなる山を望む如きは、相沢が余に示したる前途の方針なり。されどこの山はなほ重霧の間に在りて、いつ往きつかんも、否、果して往きつきぬとも、我中心に満足を与へんも定かならず。貧きが中にも楽しきは今の生活、棄て難きはエリスが愛。 […]