専門用語なしで「哲学」をするという、ソクラテスの原点に還った池田晶子の代表作です。
本当に専門用語なし。
語り口は柔らかで、平易で、文字通り、中学生、いや、小学生でも、読むことができます。
しかし、そこで、問題にされていることは重大かつ深遠で、この本と共に皆さんは論理という武器だけ(あと直感とか霊感?)を手に冒険の旅に出ることになります。
いよいよ終盤に突入してきました。今回も含め残り2回です。
今回は、3つの章を取り上げます。
「善悪」(1)(2)と「自由」です。
「善悪」
「なぜ人を殺していけないのか?」という、あの繰り返し問われてきた難題(?)から池田晶子は議論を展開します。
あなたは、その理由を説明できますか?
・「殺人がいけない」の唯一の回答は?
・そもそも「死」とか「悪」とは何なのか?
・「悪」は「善」の対概念なのか?「善」の“欠如”なのか?
・我々は「なぜ」その意味を知っていて議論しているのか?
死を恐れるということは、いいですか、諸君、知恵がないのに、あると思っていることに他ならないのです。
プラトン『ソクラテスの弁明』
「自由」
「自由」とは何でしょうか?社会的なもの?政治体制の問題?
果たして、それだけのことなんでしょうか?
この「言葉」を巡って、命を懸ける人もいますし、戦争の原因にすらなります。
・表現の自由、言論の自由の意味
・なぜ殺人の自由、売春の自由が許されないの?
・自由は命を懸けるのに値するのか?
・自由は身勝手のことなのか?
誰ひとり、不正を望む者はなく。不正を行う者は、心ならずそれを行うのだ。
プラトン『ゴルギアス』
開催日時
※未定
2020年4月18日(土)17:00~19:00 に予定しておりましたが、新型コロナウイルス緊急事態宣言の布告により中止(延期)いたします。
(開場は開始時間の15分前です)
開催場所
東京・池袋「がんばれ!子供村」
コミュニティスペース(2階)
参加費
1,000円
課題図書
池田晶子『14歳からの哲学』トランスビュー
152~171 ページをお読みください。
●本カフェは1回完結型ですので、過去の「池田晶子『14歳からの哲学』を読む」の回にご参加していなくても、ご参加できます。
連続企画ですが、内容的には各回独立しています 。