専門用語なしで「哲学」をするという、ソクラテスの原点に還った池田晶子の代表作です。
本当に専門用語なし。
語り口は柔らかで、平易で、文字通り、中学生、いや、小学生でも、読むことができます。
しかし、そこで、問題にされていることは重大かつ深遠で、この本と共に皆さんは論理という武器だけ(あと直感とか霊感?)を手に冒険の旅に出ることになります。
いよいよ後半戦に突入してきました。
今回は、2つの章を取り上げます。
前半で「宇宙と科学」、休憩を挟んで、後半では「歴史と人類」について、皆さんと話し合いたいと思います。
科学史をひもといてみて気づくのは、その時代の先駆的科学者ほど、科学というものが唯一絶対の真理へと認識を導くものだと、単純に考えていないということである。
池田晶子『事象そのものへ!』法蔵館、1997年、89頁。
・ビッグバンの前には何が「あった」のか?
・人生は夢なのか?
・物質が「ある」のは、どこまで確実なのか?
・科学は客観的なのか?
・科学は哲学より優れているのか?
しかし、わたしたちが、民族の幸福や国家の知恵や個人の徳を犠牲に供する屠殺台として歴史をながめるとき、当然のことだが、このおそるべき犠牲は、だれのために払われ、どんな最終目的のために払われたのか、という問いを思いうかべざるをえない。
ヘーゲル『歴史哲学講義』(上)岩波書店、2000年、45頁。
・「進歩」と「便利」は同じ?
・1000年前より、本当に「楽」になったのか?
・歴史に目的はあるのだろうか?
・テロリズムとは何か?
・なぜ歴史は、「戦争の歴史」なのか?
・本当に“歴史は繰り返す”のか?
開催日時
2020年3月7日(土)17:00~19:00
(開場は開始時間の15分前です)
開催場所
東京・池袋「がんばれ!子供村」
コミュニティスペース(2階)
参加費
1,000円
課題図書
池田晶子『14歳からの哲学』トランスビュー
138~151 ページをお読みください。
●本カフェは1回完結型ですので、「池田晶子『14歳からの哲学』を読む①②③④⑤」の回にご参加していなくても、ご参加できます。
連続企画ですが、内容的には各回独立しています 。
※本イベントは終了しております。開催レポートはこちら。