「ユダヤの民二千年の、漂白の体験が、この島国の民、二千年の閉ざされた幸福な体験と、すぐにおきかえられるとも思えません。ディアスポラののち、何年たって、何を学びとるか・・・それまで日本人は、まだ日本民族であり続けるかどうか・・・」
小松左京『日本沈没』(下)小学館、2006年、109頁。
今回はSF小説『日本沈没』をテーマに哲学カフェを開催します。
言わずと知れた日本SF界を代表する作家 小松左京の代表作です。
1973年の発表以来、二度の映画化やコミック化、アニメ化、ドラマ化など様々なメディアミックスが展開され、現在に至るロングセラーです。
日本列島を喪っても、日本及び日本人は、そのアイデンティティを保てるのか?
日本にとっての最大のカタストロフィという舞台設定の上で、様々な論点・角度から議論しましょう。
【あらすじ】
地球物理学者の田所は、日本海溝の「異常」を調査した結果、恐るべき推論に達する。
それは、巨大な地殻変動によって、日本列島は、1年を待たずして海に没するというものだった。
日本政府は極秘裏に、日本国民の海外脱出計画を企図するが、そこには国際政治の様々な壁が立ちはだかる。
そして、日本沈没の前兆である巨大地震が首都圏を襲う―
開催日時
2025年4月19日(土)13:10~14:50
(13:00開場)
開催場所
中央区立産業会館(東京都中央区東日本橋2丁目22−4)第4集会室(4階)
・JR総武線浅草橋駅、JR総武快速線馬喰町駅、都営浅草線東日本橋駅、都営新宿線馬喰横山駅の各駅から徒歩10分以内。
参加費
1200円
募集人数・参加要件
- 12名程度(最少催行人数5名)
- 17才から60才までの方
課題作品
小松左京『日本沈没』
※必ず読了の上、ご参加ください。
・原作が課題図書ですが、主宰としましては、映画版(1973年版)とコミック版(一色登希彦・作/全15巻)も完成度の点から、ご覧になるのを推奨します(必須条件ではありません)