「単に戦争でないというだけの消極的で空疎な平和は、いずれ実体としての戦争によって埋め合わされる。そう思ったことはないか?
その成果だけはしっかりと受け取っておきながらモニターの向こうに戦争を押し込め、ここが戦線の単なる後方に過ぎないことを忘れる。」
(本編より)
日本アニメーション史上、最高傑作にして最大の問題作といわれる押井守監督の代表作です。
公開から既に、30年を経過した作品ですが、国内外の情勢が緊迫している近年では、また違った視点の議論が展開されるのではないでしょうか。
なし崩し的なPKOとその破綻、突然の大規模テロよる混乱と社会不安の醸成、警察と自衛隊の対立、政府の不作為と無能、そして日米安保という、戦後日本の宿痾を、「自衛隊のクーデター」というタブーで描いた鬼才押井守によるポリティカルフィクションです。
今回は、この作品を通して、「戦後」や「政治」といった問題を中心に対話したいと考えています。他にも、押井守論やアニメーション論・映画論、映像論、軍事問題なども対象になるかもしれません。
開催日時
2025年2月23日(日) 15:10~16:45
(15:00開場)
※こちらの回は劇場版第2作です。劇場版第1作の哲学カフェは13:10の回です。
開催場所
中央区立産業会館(東京都中央区東日本橋2丁目22−4) 4階 第4集会室
・JR総武線浅草橋駅、JR総武快速線馬喰町駅、都営浅草線東日本橋駅、都営新宿線馬喰横山駅の各駅から徒歩10分以内。
参加費
1200円
募集人数・参加要件
- 10名程度(最少催行人数4名)
- 17才から60才までの方
課題作品
「機動警察パトレイバー 2 the Movie」(1993年公開、押井守監督)
※必ず事前に、ご自身で鑑賞の上、ご参加ください(当時の上映はございません)。
参考記事
議論の一助になりそうな記事の外部リンクです。