日本でも裁判員裁判が導入されて久しいですが、米国は陪審制の長い伝統があります。
今回は、そんな陪審員室だけを舞台にした密室劇であり、社会派映画・法廷サスペンスの傑作である「12人の怒れる男」をテーマに哲学カフェを開催します。
あらすじ
覆せないも目撃証言や強力な動機、確固たる証拠品。
父親殺しのスラムの少年の審理を担当するのは12人の陪審員の男たち。
誰もが、有罪(即、死刑)を疑わない中、たった一人、8番陪審員だけが反対する。
互いの名も知らない12人男たちの、論理が、人間性が、偏見が、壮絶に暴かれ、怒りの中で展開される・・・!
たとえ千人の罪人を見逃しても、ひとりの無辜の人を罰することなかれ。
映画ファンにとっては、あまりにも有名な往年の名作です。
陪審員室のみで戦わされる「論理」の決闘は、出演者にとっては「演技」の戦場でもあります。
また、論理と現実、人を死に追いやる死刑判決を巡る葛藤、市民の責任と勇気など、また、映画論としても考察可能と、テーマは多岐に渡ります。
裁判員裁判が行われ、あなたも陪審員になる可能性がある今、必見の名作です。
開催日時
※未定
2020年4月18日(土)14:00~16:00 に予定しておりましたが、新型コロナウイルス緊急事態宣言の布告により中止(延期)いたします。
(開場は開始時間の15分前です)
開催場所
東京・池袋「がんばれ!子供村」
コミュニティスペース(2階)
参加費
1,000円
課題作品
映画 「12人の怒れる男 ~評決の行方 」(1997年)
※「12人の怒れる男」は、ヘンリー・フォンダ主演のオリジナル版(1957年)をはじめ、リメイクや舞台化を何回もされていますが、今回、題材にするのは、リメイク版の「12人の怒れる男~評決の行方」(1997年)でお願いします。
基本的な脚本は変わりませんが、現代的にアレンジされ、人種や宗教が多様化しており、カラー版なので若い方でも抵抗が少ないと考えたからです。
「11対1で有罪です。」
「一晩ぐらいなんだ!子供の命がかかっているんだぞ!」
「あれは凶器じゃない。忘れたのか?」
「あんたは死刑執行人か?」
「あんた、人の命を弄ぶ気か?わからんのか?人として許されない行為だぞ!」
「言うんだ!なぜだ?!」
「・・・合理的な、疑問がある。」
本編より