「分からぬ。全く何事も我々には判らぬ。理由も分からずに押しつけられたものを大人しく受け取って、理由も分からずに生きていくのが、我々生きもののさだめだ。」
「山月記」より
作家・中島敦(1909-1942年)の代表作「山月記」と短編「文字禍」の2篇をテーマに、哲学カフェを開催します。
「山月記」は国語の教科書で読んだ方も多いかと思います。虎になってしまった男の悲哀を描いた作品です。読む年代によって、感じ方・見方が、大きく変わってくる作品ではないでしょうか。
「文字禍」は、紀元前7世紀の古代アッシリアを舞台に、「文字の精霊」の存在を探求する老博士の運命を描いた作品です。
両作品とも、哲学的な問題に満ちた作品で、様々な解釈や問題提起が可能ですし、何より、物語そのものの魅力が尽きません。
幸い、両作品とも、「青空文庫」で、無料で読むことが出来ます。「文字禍」は短編なので、10分程度で読める分量です。
開催日時
2024年10月19日(土) 16:10~17:50
(15:55開場)
開催場所
「新宿三丁目」駅周辺の喫茶店(貸会議室)
※参加者の方には、申込み後、メールで詳細をお知らせします。
参加費
1000円+ワンオーダー実費
募集人数
終了しました
課題作品
- 中島敦「山月記」
- 中島敦「文字禍」
上記2作品を必ず事前に読んできてからご参加ください。両作品とも、「青空文庫」(パブリックドメイン)で、無料でウェブ上にて読めます。下記にリンクを貼ります。