「ヒューマニティーが資本に劣ると決めたのは、人間自身なのだと思った」
『子どもたちの階級闘争』みすず書房、2019年、51頁。
第16回新潮ドキュメント賞(2017年)を受賞した、在英のブレイディみかこ氏のノンフィクション『子どもたちの階級闘争~ブロークン・ブリテンの無料託児所から』を課題図書に、哲学カフェ(読書会)を開催します。
本書は、英国の最貧困地区の無料託児所に勤務した女性保育士(著者)の実体験を綴ったノンフィクションです。
タイトルから、難しい印象を受けるかもしれませんが、読んでみると全くそんな印象は受けません。
著者の、時にユーモラスでさえある筆致は、貧困層の、ひいては英国社会の光と影を、まことに生々しく、我々に見せてくれます。
本作の社会状況や人々の置かれた境遇は、現代日本のそれを映す鏡、明日の日本かも知れず、否、既に日本で再現されているとも言えるかもしれません。
「政治が変わると社会がどう変わるかは、最も低い場所を見るとよくわかる」
『子どもたちの階級闘争』みすず書房、2019年、178頁。
皆さんと、この本を手掛かりに、「子供」や「格差」、「政治」など、様々な問題を考えていきます。
【開催日時】
2023年12月9日㈯ 16:10~17:45(開場16:00)
【参加費】
1000円+ワンオーダー実費(必須)
【開催場所】
池袋駅周辺の喫茶店(貸会議室)※参加者の方にはメールで詳細をお知らせします。
【募集人数】
7名
終了しました
【最少催行人数】
4名(主宰者含む)
→最少催行人数を上回ったので開催します。
【課題作品】
ブレイディみかこ『子どもたちの階級闘争』みすず書房
※必ず、本書を読んだ上でご参加ください。