さらにオカルトは、ときおり観察者たちに媚びるかのように振舞うこともある。言葉にすれば「見え隠れ」だ。まるで性悪女のように、オカルトは観察者を翻弄する。隠れたかと思うと小袖の先をちらりと見せ、思わず目を凝らせば、また姿を消す。
『オカルト』角川書店、2012年、20頁。
ずっと自分なりには距離を置きながら接しているつもりではあるけれど、でもそのうえで思う。オカルトは確かに、人を選別し、媚びる傾向がある。まるで現象そのものに意識があるように。
同上書、50頁。
今、空前の「怪談ブーム」です。動画配信を中心に、怪談・都市伝説が多くの視聴者を獲得しています。また、ホラー系のモキュメンタリーの制作も盛んです。
かつても、超能力(70年代)、UFO、心霊(80~90年代)、終末予言(90年代後半)、スピリチュアル(00年代)など、幾度ものブームの波がありました。
これら総称しての「オカルト(隠されたもの)」とは何でしょうか?
それは解明すべき未知の領域なのでしょうか?
ただの錯覚や幻想、錯誤やトリックに過ぎないのでしょうか?
今回は、映画監督・作家の森達也(1956年~)のノンフィクション『オカルト』(2012年刊)を通じて、皆さんで議論してみましょう。
本書は、広義の「オカルト」、即ち、超能力、霊視、心霊現象、ダウジング、UFO、フォークロアなどの現場や関連人物に、森が直接取材し、疑問をぶつけます。
また、アカデミックな観点からの分析を加える為、人類学、超心理学といった分野の研究者との議論も行っています。
「見え隠れ現象」「羊・山羊効果」「サイ・ミッシング」は、なぜ起こるのか?
自然科学、心理学、量子論はどう答えるのか?
本書の立ち位置と同じく、絶対肯定論・絶対否定論のどちらにも与せず、「オカルト」を考えてみる場にしましょう。
(※この会は、怪談・超常体験を披露し合う場ではなく、哲学・思想系の読書会ですので、ご注意ください)
《1》権威ある老科学者が「それは可能だ」と言う時は、信じてよい。
しかし「それは不可能だ」と言う時は、おそらく間違っている。
《2》可能性の限界を知る唯一の方法は、その先の不可能領域へ少し踏み込ん でみることである。
《3》発達し過ぎた科学技術は、もはや魔法と見分けがつかない。
アーサー・C・クラークの三法則
開催日時
2026年9月22日(火)国民の休日 15:10~16:45
(15:00開場)
開催場所
中央区立産業会館(東京都中央区東日本橋2丁目22−4)第4集会室(4階)
・JR総武線浅草橋駅、JR総武快速線馬喰町駅、都営浅草線東日本橋駅、都営新宿線馬喰横山駅の各駅から徒歩10分以内。
参加費
1200円
募集人数・参加要件
- 10名程度(最少催行人数4名)
- 17才から60才までの方
課題作品
森達也『オカルト~現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ』
(文庫本、電子書籍でもOK)
※必ず読了の上、ご参加ください。