【空席あり】10/10(土)砂川文次『小隊』~21世紀の戦争文学と戦後日本と自衛隊と

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日常がちゃんと営まれていた。訓練で何よりもつらいのは、演習場の外、パジェロの窓の向こうに日常があるにも拘わらず、みじめに穴倉で眠ったり風呂に入れなかったり寝れなかったりすることだ。そういう点からいえば、今も何も変わっていない。

砂川文次『小隊』文藝春秋、2021年、156頁。

今回の哲学カフェは砂川文次(1990年~)の小説『小隊』をテーマに開催します。

北海道に侵攻してきたロシア軍を迎え撃つ、ひとりの若き自衛官を描いた、異色の芥川賞候補作(2020年下半期)です。

作者は元陸上自衛官。

【あらすじ】

突如、北海道に侵攻を開始したロシア軍。

防衛出動した陸上自衛隊第5旅団は、道東に上陸した「敵軍」と、釧路で対峙するが膠着状態に陥る。

第5旅団第27戦闘団に所属する若き小隊長・安達三尉は、まだ見ぬ敵を前に、防御陣地の中で緩慢な日々を過ごす。

しかし、やがて、ロシア軍進軍の情報がもたらされ、彼率いる小隊は、「実戦」に突入するが…

「平和憲法下の軍隊」という矛盾におかれた自衛隊が、はじめて実戦に直面し、その時、前線に立たされた自衛官の葛藤を描いています。

あるいは、1990年代に流行した架空戦記の流れに位置付けられそうですが、むしろ、レマルクの『西部戦線異状なし』や大岡昇平『野火』といった、戦争文学の潮流に位置し、現代日本にアップデートした戦争文学の趣きを持ちます。

今回の哲学カフェでは、『小隊』を手がかりに、例えば、

  • 戦争文学は、80年前のままでいいのか?
  • 「兵士」と「自衛官」は同じなのか?
  • 自衛官は、何のためなら戦えるのか?
  • 有事のただ中でも続いている「日常」とは何なのか?(コロナ禍、震災…)
  • 自衛隊と一般社会の距離感

といった問題について考えてみたいと思います。

開催日時

2026年10月10日(土)13:10~14:50

(13:00開場)

開催場所

中央区立産業会館(東京都中央区東日本橋2丁目22−4)第2集会室(4階)

・JR総武線浅草橋駅、JR総武快速線馬喰町駅、都営浅草線東日本橋駅、都営新宿線馬喰横山駅の各駅から徒歩10分以内。

参加費

1200円

募集人数・参加要件

  • 10名程度(最少催行人数4名)
  • 17才から60才までの方

課題作品

砂川文次『小隊』

※必ず読了の上、ご参加ください(コミック版ではありません)

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