【空席あり】4/25(土)大江健三郎『セヴンティーン』~なぜ、彼は愛国少年へと転向したのか?(性、右翼と左翼、天皇制、テロリズム)

高野山

おれは深夜の乱闘に暴れぬきながら、苦痛と恐怖の悲鳴と怒号、嘲罵の暗く激しい夜の暗黒のなかに、黄金の光輝をともなって現れる燦然たる天皇陛下を見る唯一のセヴンティーンだった。

本編より(『性的人間』新潮社、2014年、216頁)

今回は、ノーベル文学賞作家である大江健三郎(1935-2023年)の短編「セヴンティーン」をテーマに哲学カフェ(読書会)を開催します。

1960年の浅沼稲次郎社会党委員長の暗殺事件をモデルにした問題作です。

【あらすじ】

自らの「性」を持て余す高校生の「おれ」は、家庭でも教室でも居場所を見失っていた。

そんなとき、偶然の巡り合わせで、右翼の大物の街頭演説に耳を傾けることになった「おれ」は、そこで、自分の生きがいを「発見」し、すぐさま「入党」する。

そして、己の信ずる「愛国」を実践していくのだが…。

昨今、日本の右傾化が語られ、SNS上では過激な政治的言説が飛び交っています。

そんな中、右翼団体との出会いから、その思想に傾倒していく一人の17歳の平凡な少年の心の移ろいを描いた「セブンティーン」を読んでみるのは、日本社会を理解する一助になるのではないでしょうか。

特記事項

今回のテキスト「セブンティーン」は、短編集『性的人間』に収録されています。この「セブンティーン」の続篇として、「政治少年死す(「セヴンティーン 」第二部)」が存在しますが、政治的抗議などの理由で、長らく書籍化されませんでした。

しかし、2018年に『大江健三郎全小説 第3巻』に収録されました。

もし、可能でしたら、こちらの「政治少年死す」も読んでいただきけると議論が深まります。

(全集ですので、公共図書館などをご利用ください)

第二部が、読めなかった方へは、会の開始前々日までに、簡単な要旨(あらすじ)をお送りします。

開催日時

2026年4月25日(土)13:10~14:50

(13:00開場)

開催場所

中央区立産業会館(東京都中央区東日本橋2丁目22−4)第4集会室(4階)

・JR総武線浅草橋駅、JR総武快速線馬喰町駅、都営浅草線東日本橋駅、都営新宿線馬喰横山駅の各駅から徒歩10分以内。

参加費

1200円

募集人数・参加要件

10名程度(最少催行人数4名)

17才から60才までの方

課題作品

  1. 大江健三郎「セブンティーン」→必須(短編集『性的人間』所収)
  2. 大江健三郎「政治少年死す(「セヴンティーン 」第二部)」→可能ならば(『大江健三郎全小説 第3巻』所収)

※①を必ず読了の上、ご参加ください。

高野山
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