「あなたなら彼らのために天国を創ることもできるかもしれません。わたしたちはそのためにあなたを必要としているのです。わたしたちは地獄なら自分たちで創れるのですから。」
『侍女の物語』早川書房、2017年、357頁。
今回は、カナダを代表する作家マーガレット・アトウッドの小説『侍女の物語』とその続篇『誓願』をテーマに哲学カフェ(哲学読書会)を開催します。
ジョージ・オーウェル『1984年』の女性版とも言われる長編ディストピア小説です。Huluでドラマ化され話題にもなっています。
1985年に刊行された『侍女の物語』は、クーデターによってアメリカ合衆国が解体し、建国された神聖国家ギレアデ共和国が舞台です。
女性の人権は剥奪され、階級制が敷かれる中で、子どもを産むための「道具」となった「侍女」に堕とされたオブレッドの視点から、死への恐怖と緊張の日々が綴られます。
その15年後を描いた続篇『誓願』(2018年刊行)は、作風が様変わりし、ギレアデの運命を左右する3人の女性の視点で描かれます。
第二次トランプ政権の誕生で、米国では高い関心を引いている本作について、皆さんと対話していきましょう。
「我々の大きな失策は女たちに読むことを教えたことだ。もう二度とその失敗を犯すつもりはない」
『侍女の物語』554頁
開催日時
2025年4月27日(日)15:10~16:45
(15:00開場)
開催場所
中央区立産業会館(東京都中央区東日本橋2丁目22−4)第4集会室(4階)
・JR総武線浅草橋駅、JR総武快速線馬喰町駅、都営浅草線東日本橋駅、都営新宿線馬喰横山駅の各駅から徒歩10分以内。
参加費
1200円
募集人数・参加要件
- 12名程度(最少催行人数5名)
- 17才から60才までの方
課題作品
マーガレット・アトウッド『侍女の物語』『誓願』の2冊
※必ず読了の上、ご参加ください。