2025年8月は、戦後80年に当たります。そこで、8月は〈戦争と平和を考える哲学カフェ〉として、関連テーマを集中的に開催します。
近年、国際情勢の緊迫化や、日本の右傾化などが指摘されるようになり、今は「新しい戦前」だという声も上がるようなりました。
国家や愛国心、ナショナリズムといった問題が今、問われています。
では、その「国家」という時の、「国家」とは、そもそも何でしょうか?
その「国家」が何であるのかが、わからないのに、愛することはできない筈です。
この疑問を考える為、こちらの本(短編)をテーマに哲学カフェを開催します。
文筆家・哲学者の池田晶子(1960-2007年)の筆による仮想対話篇。
現代に甦ったソクラテスが、会社員から知識人まで、様々な人々をつかまえては、縦横無尽に対話を繰り広げ(喧嘩を吹っ掛け)、その問題の根本・本質を抉るという「帰ってきたソクラテス」シリーズ。こちらから以下の2篇をセレクトして議論します。
セレクトするのは
- 「愛国心は誰のため」
- 「教授の警鐘“ハンチントン”」
前者は、ソクラテスが、「愛国心」を主張する新保守主義者と論戦を繰り広げます。
後者では、ソクラテスが悪妻クサンチッペと、国際政治に関して丁々発止の夫婦漫才を繰り広げます。
ページ数にして両篇とも各7ページほどの短い対話篇ですので、どなたでも読み切れます。
是非、挑戦してみてください。
開催日時
2025年8月10日(日)13:10~14:50
(13:00開場)
開催場所
中央区立産業会館(東京都中央区東日本橋2丁目22−4)第3集会室(4階)
・JR総武線浅草橋駅、JR総武快速線馬喰町駅、都営浅草線東日本橋駅、都営新宿線馬喰横山駅の各駅から徒歩10分以内。
参加費
1200円
募集人数・参加要件
- 10名程度(最少催行人数4名)
- 17才から60才までの方
課題作品
池田晶子「愛国心は誰のため」&「教授の警鐘“ハンチントン”」の2篇
以下の書籍に所収されています。どちらでも大丈夫です。
・ソフトカバー(単行本)版:『無敵のソクラテス』
➡一冊に両篇とも収録されています。
・文庫版(新潮文庫):『さよならソクラテス』&『ソクラテスよ、哲学は悪妻に訊け』
➡文庫版は2冊に分かれますので、両方必要です。
※必ず読了の上、ご参加ください。