それぞれが、かつては「なにほどかの者」だったし、すくなくともそう信じていた。ところが、今ここでは、文字通りまるで番号でしかないかのように扱われる。
V・E・フランクル『夜と霧』みすず書房、2009年、105頁。
第二次世界大戦から79年が経ち経ちました。
毎年、8月は、「戦争と平和」に関しての終戦企画としての哲学カフェを開催しています。
2024年8月は、2回開催となります。
第二弾は、8/31(土)、アウシュヴィッツに関する2つの作品をテーマに哲学カフェを開催。
以下の2作品をご覧になって(お読みになった)上で、ご参加ください。
- 映画「関心領域」(2024年公開)
- V・E・フランクル『夜と霧』
人類史上、最もおぞましい行いのひとつであり、永遠に消えない傷痕を残したホロコースト。
その舞台のひとつであったアウシュヴィッツ強制絶滅収容所。
その内と外からの視点です。
「関心領域」は、アウシュヴィッツ所長のルドルフ・ヘスとその家族の「団欒」が描かれます。
しかし、その幸福な家庭(官舎)は、アウシュヴィッツの隣にあって、日夜、銃声や悲鳴が聞こえてきます。
『夜と霧』は、ユダヤ人心理学者のヴィクトール・フランクルが、実際に強制収容所に収容されて、辛くも、解放された後に、自身の、おぞましい体験を書き記した手記です。
この人類史上最悪の所業から、一体我々は、何を読み取れるのでしょうか?
開催日時
2024年8月31日(土)16:10~17:50
(15:55開場)
開催場所
「新宿三丁目」駅周辺の喫茶店(貸会議室)
※参加者の方には、申込み後、メールで詳細をお知らせします。
参加費
1000円+ワンオーダー実費
募集人数
10名(最少催行人数4名)
※定員に達しました。募集終了。
課題作品
- 映画「関心領域」(2024年公開)
- V・E・フランクル『夜と霧』
※上記の2つの作品を、両方とも事前にご覧になってください(会当日に読む時間・観る時間は設けません)。又、『夜と霧』は当日もご持参ください。
※もし「関心領域」が上映終了しており、観ることが出来なかった方で、それでも参加したい方は、『夜と霧』を読了していれば、申込みして頂けます。
『夜と霧』は、みすず書房から、訳者が異なる新旧2つがで出版されています。どちらの版でも構いません。