「この作品が重要なのは、スーパーヒーローは決して政治的に中立ではないということです。彼らが力を持てば、それは政治的な力となり、右翼的なパワーの源泉となるのです。」※1
ジョセフ・ヒース(哲学者・トロント大学教授)
もし、現代アメリカに、スーパーヒーローが実在し、政治や社会に介入したら、世界は、どうなるのか?という思考実験のような物語。
原作は、アラン・ムーアの同名コミックスで、カルト的人気を誇る傑作です。
これをザック・スナイダーが映画化しました。
今回はこの映画を通して、現代アメリカや、創作作品における「ヒーロー」という存在を考えていきましょう。
【あらすじ】
1985年
ベトナム戦争に勝利し、ニクソンが三選を果たしたアメリカ。
政府の工作員であったヒーロー「コメディアン」が何者かに殺害される。
その殺害の真相を追う非合法なヒーロー「ロールシャッハ」は、ヒーロー違法化以前の仲間達を訪ね歩き、事件の真相を探ろうとするが、そこには、恐るべき陰謀が潜んでいた。
時折しも、米ソの軍事的緊張がかつてないほど、高まる中で・・・。
開催日時
2025年4月19日(土)15:10~16:45
(15:00開場)
開催場所
中央区立産業会館(東京都中央区東日本橋2丁目22−4)第4集会室(4階)
・JR総武線浅草橋駅、JR総武快速線馬喰町駅、都営浅草線東日本橋駅、都営新宿線馬喰横山駅の各駅から徒歩10分以内。
参加費
1200円
募集人数・参加要件
- 12名程度(最少催行人数5名)
- 17才から60才までの方
課題作品
映画「ウォッチメン」(2009年、ザック・スナイダー監督)
※必ず観賞の上、ご参加ください。
※1.丸山俊一・編『アメリカ流転の1950-2010s』祥伝社、2023年、295頁。