東京に住んでいる人も、都市計画研究者も「東京」がよく分からない。東京論が魅力的なのは、いつまでも東京がなんなのか分からないからだ。ぼくがマンションポエムに惹かれたのは、これが東京を「分からなくするため」に役立つからなのかもしれない。
大山顕『マンションポエム東京論』本の雑誌社、2025年、182頁。
今回の哲学カフェは、大山顕『マンションポエム東京論』をテーマに開催します。
「邸宅」「静謐」「都心」「緑」――。
新築マンションの広告には、間取りや価格とは直接関係のない、詩的(ポエム)な言葉が数多く並びます。それは時に奇妙であり、滑稽であり、理解に苦しむことがあります。
著者は、こうした広告コピーを「マンションポエム」と呼び、長年にわたって収集・分析してきました。
本書で問われているのは、広告表現の奇妙さだけではありません。
マンションを買うことは、単に住居を買うことなのでしょうか。
それとも私たちは、「東京に住むこと」「都心に近いこと」といった、場所のイメージまで購入しているのでしょうか。
広告は都市のイメージを映しているだけなのか。
それとも広告そのものが、私たちの都市を見る目をつくっているのか。
マンション広告の言葉から、都市、住宅、消費、郊外、そして「東京」ということについて考えてみましょう。
※今回は、最低、第1章から第2章まで(~140ページ)は読んできてください。第3章以降は、読めてなくても大丈夫です
(ただ、議論の中ではネタバレしますのでご了承ください)。
行政界によって定義された「東京」とイメージの「東京」は食い違う。定期的に話題になる「町田を東京とは思えない問題」はその典型だろう。マンションポエムにおいては、東京はおおむね「未来」「進化」「賑わい」「躍動」「自由」といった言葉と共に語られる。たぶん多くの人の東京のイメージは似たようなものではないだろうか。
大山顕『マンションポエム東京論』本の雑誌社、2025年、181頁。
開催日時
2026年11月7日(土)13:10~14:50
(13:00開場)
開催場所
中央区立産業会館
(東京都中央区東日本橋2丁目22−4)
第2集会室(4階)
・JR総武線浅草橋駅、JR総武快速線馬喰町駅、都営浅草線東日本橋駅、都営新宿線馬喰横山駅の各駅から徒歩10分以内。
参加費
1200円
募集人数・参加要件
- 10名程度(最少催行人数4名)
- 17才から60才までの方
課題作品
大山顕『マンションポエム東京論』(本の雑誌社、2025年)
※今回は、最低、第1章から第2章までは読んできてください。第3章以降は、読めてなくても大丈夫です。