「過去に目を閉ざす者は、結局のところ現在にも盲目となります。非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、またそうした危険に陥りやすいのです。」
R・V・ヴァイツゼッカー(1985年・終戦40周年記念演説/西独大統領)
毎年8月の終戦記念日に合わせて開催している恒例企画です。
「アテナイの散歩道」では、「戦争と平和」をテーマとした哲学カフェを8月に集中開催しています。
戦争や平和を語ることは容易ですが、その複雑な歴史や思想、また、現実の国際情勢を理解することは決して容易ではありません。
国家とは何か。
平和とは何か。
暴力はどこまで許されるのか。
私たちは歴史から何を学ぶべきなのか。
文学・映画・歴史・思想を通して、一緒に考えたいと思います。
2026年のラインナップ
第1回 猪瀬直樹『昭和16年 夏の敗戦』
「なぜ日本は敗戦を予測しながら開戦したのか」

開戦直前に行われた日米戦のシミュレーションと、その顛末を描いたノンフィクションを通して、日本的意思決定、情報の軽視、そして戦略の失敗について考えます。
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第2回 フェルディナント・フォン・シーラッハ『テロ』
「国家は人命を天秤にかけてよいのか」

9.11同時多発テロをモデルにした、架空のハイジャック機撃墜事件を題材に、トロッコ問題、人権、安全保障、法治国家の限界を議論します。
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第3回 丸山眞男「超国家主義の論理と心理」
「国家はどのように個人を飲み込むのか」

戦後日本を代表する政治学者の代表的論文から、戦前の日本を覆った超国家主義の構造と責任の問題を、ナチス・ドイツと比較しながら、読み解きます。
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第4回 映画「戦場のメリークリスマス」
「敵と味方を超えて、人間は理解し合えるのか」

日本軍の俘虜収容所を舞台に、戦争という極限状況での日英両軍の男たちの文化・権力・人間理解について考察します。
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第5回 映画『ヒトラー 最期の12日間』
「独裁はどのように終焉を迎えるのか」

ナチス・ドイツ崩壊の最終局面を描き、権力、責任、個人の悪、そして歴史認識を考えます。
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第6回 ヴィクトール・フランクル『夜と霧』
「極限状況でも、人は生きる意味を見いだせるのか」

ホロコースト、強制収容所の体験を通して、人間の尊厳と希望について考えます。
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作品を通して考えること
今年の6作品は、戦争の悲惨さだけを扱うものではありません。
国家と個人
国家理性と人権
安全保障
暴力と正義
犠牲と責任
国家とは何か
極限下での倫理
それぞれ異なる角度から問い直します。
参加は一回だけでも構いませんが、通して参加すると、作品同士の対話が見えてくる構成になっています。
開催日程
8/1(土)
- 猪瀬直樹『昭和16年 夏の敗戦』
- シーラッハ『テロ』
8/15(土)終戦記念日
- 丸山眞男「超国家主義の論理と心理」
- 映画「戦場のメリークリスマス」
8/29(土)
- 映画「ヒトラー最期の12日間」
- フランクル『夜と霧』
戦争と平和を考えることは、過去を振り返るためだけではありません。現代の政治・社会や国際情勢、また、私たち自身の倫理・価値観を問い直すことでもあります。
この6作品が、それぞれ異なる角度から「国家」「暴力」「責任」「平和」という問題を考えるきっかけになれば幸いです。皆さまのご参加をお待ちしております。